
ビジネスやスポーツのシーンでよく使われる単語「ビハインド」。
この単語は、英語「behind」 のカタカナ語です。
意味を覚えて、普段の会話で使えるようになりましょう。
ビハインドの意味
ビハインドの意味は、「~の後ろに」、「~の陰に」や、(遅れての意味から)球技などで得点の上で先行されている事を言います。
ビジネスやスポーツで使われる時の意味もご紹介します。
ビジネスシーンでの意味
ビジネスでの「ビハインド(behind)」は、何かが計画やスケジュールから遅れている状態を指す表現です。
具体的には、期限や目標に対して進行が遅れていることを示します。
- 「ビハインドする」
計画、スケジュール、目標、または期待に対して遅れること。 - 「ビハインドを取り戻す」
計画やスケジュールから遅れている状態から元の進行ペースに戻すこと。 - 「ビハインドになる」
計画やスケジュールに対して遅れが生じ、予定どおりに進行できない状態。 - 「ビハインドしている」
計画やスケジュールに対して遅れが生じている状態。
スポーツシーンでの意味
スポーツでの「ビハインド」は、競技や試合で点数や順位で相手に劣っている状態を指します。
つまり、競技者やチームが競技の途中で相手に比べて負けている状態です。
- 「1点ビハインド」
競技や試合において、自分や自分のチームが1点差で負けている状態。 - 「ビハインドを負う」
競技や試合で相手に点数や順位で遅れを取ること。 - 「ビハインドを巻き返す」
競技や試合で相手に対して遅れている状態から逆転し、勝利を目指すこと。 - 「ビハインドゲーム」
スポーツの試合や競技において、どちらかのチームや選手が得点で劣勢に立たされている状態。
バスケットやサッカーでの使われ方
バスケットやサッカーでは、「ビハインド」が入った技の名前が存在するのでご紹介します。意味は「後ろに」といった形で使われます。
バスケットボール:
- ビハインド・ザ・バック・パス (Behind-the-Back Pass): プレーヤーがボールを自分の背後から相手に向けてパスする技術です。相手ディフェンスを欺くのに使われます。
- ビハインド・ザ・バック・ショット (Behind-the-Back Shot): プレーヤーがボールを背後から相手のゴールに向けてシュートする技術です。ディフェンスからの圧力をかわすために使われることがあります。
- ビハインド・ザ・バック・レイアップ (Behind-the-Back Layup): ドリブル中にプレーヤーがボールを背後から持ち替え、ゴールに向かってレイアップを成功させる技術です。ディフェンダーをかわすのに役立ちます。
サッカー:
- ビハインド・ザ・バック・ヒール (Behind-the-Back Heel): サッカーで選手が自分の背後からボールをかかとでコントロールし、パスやシュートを試みる技術です。この技を使うことでディフェンダーを出し抜くことがあります。
- ビハインド・ザ・バック・パス (Behind-the-Back Pass): サッカーで選手が自分の背後からボールをパスして、相手チームメイトにボールを供給する技術です。
- ビハインド・ザ・バック・トラップ (Behind-the-Back Trap): プレーヤーが相手からのパスを受ける際に、自分の背後からボールをコントロールする技術です。ディフェンダーからのプレッシャーをかわすのに役立ちます。
「ビハインド」をの使い方・例文
ビジネス、スポーツのシーンでのビハインドの使われ方を例文でご紹介します。
ビジネスシーンでの例文
- 今月の売り上げ目標に対して、私たちはまだ10%ビハインドです。効果的なマーケティング戦略を検討し、この遅れを取り戻す必要があります。
- プロジェクトの進行状況を確認したところ、スケジュールから2週間ビハインドしています。追加のリソースを投入して、遅れを最小限に抑える方法を模索しています。
- 競合他社は新製品の発売を既に開始しましたが、私たちはまだ開発プロセスの段階でビハインドしています。市場への参入を迅速化するために、アクションプランを策定しています。
- 重要な顧客プレゼンテーションが数日後に迫っており、準備がまだビハインドスケジュールです。効率的な練習とスライドの整備が必要です。
スポーツシーンでの例文
以下はスポーツシーンで「ビハインド」を使った例文です:
- バスケットボールの試合で、我々のチームは第3クォーター終了時点で10ポイントビハインドしていましたが、最終クォーターで逆転に成功しました。
- サッカーの試合で、我々のチームは前半終了時に1-0でビハインドしていましたが、後半に2つのゴールを決めて逆転勝利を収めました。
- テニスの試合で、選手Aは第1セットでビハインドに立たされましたが、その後のセットで巻き返して試合を制しました。
- ゴルフのトーナメントで、選手Bは初日のラウンドで5ストロークビハインドでスタートしましたが、最終日に素晴らしいプレーで逆転優勝しました。
「ビハインド」の類義語は?
バック
バックの意味は、背中、後部、背後、後援すること、などです。
バックがビハインドと類義語となるのは、「背後に」という意味で使う時です。
「バック」は後方を指すため、対象がある位置の背後にいることを示す場合に使用できます。
遅れている
ビジネスシーンで使う類義語としては、「遅れている」があります。
詳しくは「behind schedule」で、予定やスケジュールに遅れている事を意味します。
その他、似た意味では負けている、劣勢に立たされている、なども類義語です。
ビハインドの対義語は?
フロント
フロントの意味は、前方、主要な部分、中心、などです。
フロントは位置や方向に関連する言葉です。
基本的には「ビハインド」の対義語として、物事の前方や主要な部分を指す言葉として使われます。
リード
リードの意味は、先に立って引っ張る事、(競技などで)先頭を切る事、競争相手をひきはなすこと、相手より多く特典すること、などです。
スポーツの場面では、「1点ビハインド」よりは「1点リード」という様に頻繁に聞く言葉ですね。
「リード」は何かの競争や進行において優越性を持つ状態、主導権、先行、または案内役であることを指します。反対に、「ビハインド」は劣勢や遅れている状態を示す言葉です。
オンスケ
オンスケ(On Schedule)は、特定のプロジェクト、イベント、計画などが、事前に設定されたスケジュールや予定通りに進行している状態を指します。
「ビハインド」のスケジュールから遅れた状態との対義語です。
英語での「ビハインド」
英語でのビハインドは「behind」で、~の後ろに、~の陰に、遅れを取っているなどの意味で使われる前置詞、副詞です。
【「be」なる+「hind」後ろ】という意味の二つの言語が合わさってできた単語です。
対義語は「in front of~」です。
「behind」を使った例文
ビジネスシーン、スポーツシーンでの「behind」を使った例文をご紹介します。
≪ビジネスシーン≫
“Our marketing campaign is currently behind schedule, and we need to catch up to meet our launch date.”
(私たちのマーケティングキャンペーンは現在スケジュールより遅れており、発売日を守るために追いつかなければなりません。)
≪スポーツシーン≫
“In the basketball game, our team was behind by 15 points at halftime, but we managed to make a strong comeback in the second half and secure the victory.”
(バスケットボールの試合では、ハーフタイム時点で私たちのチームは15点ビハインドしていましたが、後半で強力な巻き返しを果たし、勝利を確保しました。)
韓国でのスラングの「ビハインド」
ハングルでは、ビハインドは『비하인드』となって、芸能界の用語としても使われています。
公式的には公開しない撮影現場の様子、アイドルの舞台裏(バックステージ)など、未公開、または隠れた画像や動画、話の意味です。
「撮影現場ビハインドカット」や「ビハインド映像」「ビハインドストーリー」などのように使われます。
色々な「ビハインド」を使った単語
色々な「ビハインド」を使った単語をご紹介します。
これらの単語や表現は、ビジネス、スポーツ、一般的なコミュニケーションなどさまざまな文脈で使用されます。
- ビハインドスケジュール(Behind Schedule):予定よりも遅れている状態を指すプロジェクト管理用語。
- ビハインドザシーンズ(Behind the Scenes):舞台裏や裏側の出来事や情報を表す表現。
- ビハインドザカーテン(Behind the Curtain):何かの秘密や真実が隠れていることを指す表現。
- ビハインドザアクション(Behind the Action):何かが起こる背後に隠れた要因や事情を指す表現。
- ビハインドザプレート(Behind the Plate):料理や食事の準備や裏話に関する表現。
- ビハインドザウィール(Behind the Wheel):車の運転の背後にあるスキルや責任を指す表現。
- ビハインドサマリー(Behind Summary):要約や要点の背後にある詳細情報を指す表現。
- ビハインドザリーダー(Behind the Leader):リーダーシップの背後にいるサポートやチームを指す表現。
- ビハインドザブレーク(Behind the Break):休憩の背後にある理由や計画を指す表現。
まとめ
ビジネスやスポーツのシーンで頻繁に使われる単語「ビハインド」の意味についてご紹介しました。
意味が沢山ある様に感じてしまいますが、全て「~の後ろに」が基本の意味になってそこから様々なシチュエーションでの色々な意味に転じているようですね。
英語本来の意味からかけ離れたわけでもなく、同じような意味で使われているので、覚えて日常会話で使えるようになってくださいね。
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