
コーヒーが大好きで毎日家でコーヒーを淹れる人も多いですよね。
その際に出たコーヒーかすをそのまま捨ててしまっていませんか?
コーヒーかすには、様々な再利用方法があるんです。
庭でガーデニングや家庭菜園をしている人は、コーヒーかすを庭にまいて除草したり、ナメクジや虫除けができたり、肥料にもなるので有効活用できます。
今回は、コーヒーかすを庭にまいて除草する方法、注意点をまとめました。
コーヒーかすの除草成分
コーヒーかすには、主にカフェインが含まれています。
カフェインは一般的に刺激効果や覚醒作用を持つ物質として知られていますが、その除草効果も注目されています。カフェインには除草成分があるので雑草の発芽や生育の抑制効果、成長を妨げ、庭や植木鉢の草取りに役立つとされています。
コーヒーかすにはカフェイン以外にも除草効果のある成分が含まれています。その中でも特に有効な成分としては、酢酸やクロロゲン酸をはじめとしたフェノール性物質(ポリフェノール)が挙げられます。
酢酸は雑草の成長を妨げる働きがあり、クロロゲン酸は除草剤としても利用されています。これらの成分はコーヒーの抽出時にも一部抽出されるため、かすにも含まれています。
コーヒーかすは雑草に害虫が集まってくるのを防ぐことができます。
また、コーヒーかすは時間はかかりますが1年以上で堆肥化するので、土屋落ち葉などを混ぜて置いておきましょう。
コーヒーかすを乾燥させる方法
コーヒーかすで除草するためには、まずコーヒーかすを乾燥させる必要があります。コーヒーかすを効果的に乾燥させる方法3つをご紹介します。
①自然乾燥
かすを新聞紙などに薄く広げたまま風通しの良い場所に置き、自然の風や陽光を利用して乾燥させる方法です。かすが均等に乾くため、手軽に行える方法です。
ただし、乾燥には時間がかかる場合がありますので、余裕をもって計画しましょう。空気が乾燥する冬場だとコーヒーかすも早く乾燥するのでおすすめです。
また、湿度の高い日や雨天の場合は乾燥効果が損なわれることもありますので、天候に注意して作業しましょう。
②フライパンで乾燥させる
コーヒーかすを早く乾燥させたい場合は、フライパンにかすを広げ、中火で加熱します。かすが乾くまで、ひたすら弱火でかき混ぜながら炒ります。
乾燥の目安は、かすがパリッとした触感になること。炒る際にはこまめにかき混ぜて焦げ付かないように注意し、乾燥し終わったら粗熱が取れるまで待ちます。
コーヒー5杯分のかすを炒る場合は作業時間は5分ほどです。
また、加熱中にかすから香りが広がりますので、換気をしっかりと行いましょう。フライパンで乾燥させることで、手軽にかすを乾燥させることができます。
③電子レンジで乾燥させる
湿ったコーヒーかすを耐熱容器に広げます。
次に、電子レンジの中に容器を入れ、600Wのパワーで1分ほど加熱します。
その後、かすを混ぜ、もう1分ほど加熱します。この時、加熱時間やパワーは機種によって異なるので、様子を見ながら調整しましょう。
かすが乾燥したら、取り出して粗熱が取れるまで冷まします。電子レンジを使うことで、手軽にかすを乾燥させることができます。一回で加熱できるのはコーヒー2杯分くらいなので、量が多ければ数回にわけて加熱してください。
この方法だと、コーヒーかすが電子レンジ内を脱臭してくれま
コーヒーかすで除草する際の注意点
継続してまく必要がある
コーヒーかすは除草効果があるものの、即効性はなく一度まいただけでは完全に雑草を根絶することはできません。雑草の種は地中に潜んでおり、新たに発芽する可能性があるからです。
除草効果を持続させるためには、1週間ごとなど定期的にコーヒーかすをまく必要があります。特に雑草の成長が活発な季節や雨の多い時期には、頻繁にまくことが効果的です。コーヒーかすは除草効果だけでなく虫除けの効果も期待できます。
除草効果の切れたコーヒーかすは肥料にもなります。コーヒーかすを撒いて時間が経つと、微生物は窒素を作るようになります。窒素は植物の栄養になるので雑草を増やす原因にもなるので注意してください。
撒くときは、土に混ぜてならして、コーヒーかすをまんべんなく広げてならしていきます。
大量にまく必要がある
コーヒーかすは除草効果を発揮するためには一定の量が必要であり、少量では効果が期待できません。適切な除草効果を得るためには、庭の面積や雑草の繁茂具合に応じて適量をまくことが重要です。
一般的には1平方メートルあたり程度に10㎏のコーヒーかすをまくことが推奨されています。
ただし、かすの量が多すぎるとかすが固まって通気性が悪くなるため、適度な量をまくことがポイントです。適量を守りながら大量にまくことで、除草効果を最大限に引き出すことができます。
より効果的に除草を行いたければ、あらかじめ雑草を抜いて置くこともポイントです。除草効果は短くて半年、長くても1年ほど続きます。
花や野菜もかれさせてしまう
コーヒーかすを使った除草において注意すべき点の一つは、植物も枯らしてしまう可能性があることです。
コーヒーかすは除草効果がある一方で、その成分によって土壌の養分を奪う作用があります。このため、コーヒーかすを直接植物の根元にまくと、周囲の植物に対しても除草効果だけでなく、栄養不足や乾燥の影響を与える可能性があります。
植物を枯らさないためには、コーヒーかすをまく場所と植物の距離に注意しましょう。
カビの原因になる
コーヒーかすを使った除草において注意すべき点の一つは、カビの発生を招く可能性があることです。
コーヒーかすは湿度の高い環境下で保管すると、カビが繁殖する土壌となります。カビは除草作業中に手に触れたり、風で舞ったりすることで健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、コーヒーかすを使った除草作業を行う際には、適切な保管方法と注意を払う必要があります。しっかりと乾燥した状態で保管し、湿度の低い場所に置くことでカビの発生を防ぐことができます。
コーヒーかすはムカデ、害虫、アリにも効果がある?
コーヒーかすは、ムカデ、害虫、アリやアブラムシなどの害虫にも効果があると言われています。これはコーヒーかすが特有の性質を持っているためです。
コーヒーかすには、カフェインやコーヒーの香りが含まれています。これらの成分は多くの害虫に対して嫌悪感を引き起こし、害虫の活動を妨げることがあります。特にアリは香りに敏感で、コーヒーかすを置くことでアリの侵入を防ぐ効果が期待されます。
また、コーヒーかすは土壌に散布することで土壌の有機物含有率を増加させ、土壌生態系を改善します。これにより、土壌中の有益な微生物の活動が促進され、害虫の天敵となる生態系が育まれることがあります。
ただし、ミミズはコーヒーかすが大好物なので、逆効果。ゴキブリはむしろ寄ってくるとも言われています。
コーヒーかすは子供やペットにも安心
コーヒーかすは子供やペットにも安心して使える素材です。これはその天然の特性によるもので、一般的に有毒な物質や化学的な処理が施されていないためです。
子供が庭やプレイエリアで遊んでいる場合、化学的な除草剤や肥料を使用した場合のリスクが心配です。しかし、コーヒーかすは天然の肥料であり、有機物を含んでいます。そのため、子供たちが接触しても安全です。
同様に、ペットが庭で過ごす場合も、有害な化学物質を含む肥料や除草剤を避けることが重要です。コーヒーかすはペットにとっても無害で、安心して使用できます。
コーヒーかすは消臭にも効果的
コーヒーかすは除草だけでなく、消臭にも有効活用できます。
コーヒーかすには香りがあり、その香りが室内や車内の不快な臭いを和らげてくれます。特に、生ゴミやタバコの臭いなどに効果があります。
使い方も簡単で、乾燥させたコーヒーかすを小さな袋に詰めて、臭いの気になるくつや灰皿に置いておくだけです。コーヒーかすは自然な香りを放つため、化学的な消臭剤に比べて環境にも優しいです。
ただし、効果は一時的なものであり、定期的に取り替える必要があります。コーヒーかすを活用して、快適な空間を作りましょう。
まとめ
コーヒーかすは除草に有効な素材です。その除草効果や自然な成分が注目されており、庭やガーデンの草取りに利用されることがあります。コーヒーかすは乾燥させて庭にまくだけで、雑草の成長を抑えることができます。
注意点としては、植物も枯らしてしまう可能性があることや、カビの発生を防ぐために定期的な取り替えが必要です。継続して利用することで効果を実感できるでしょう。
コーヒーかすの除草効果を活用して、美しい庭やガーデンを育てましょう。
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