フクロモモンガの飼育に後悔しない為に!問題やメリットまとめ!

フクロモモンガを飼育すると後悔する事があるのでしょうか?

結論は、後悔する事はありません。

フクロモモンガは可愛くて愛らしく、感情表現が豊かな動物です。日ごろの疲れを癒してくれます。

でも、新しいペットを迎えるなら、予期せぬトラブルを招かない為にも、ギャップに驚かない為にも、事前にその生態や注意点も調べておかなければいけませんよね。

その上で、もしかすると自分にはフクロモモンガの飼育はできないかもしれないと思う方もいらっしゃるかもしれません。フクロモモンガの飼育をしている人はまだまだ少ない傾向のため、その生態についての認識ができていない事もあります。ですが、動物を飼うという点では、犬や猫と気持ちの面では変わりません。

今回は、飼ってから後悔しない為に、フクロモモンガを飼った時に問題になるであろう事や改善策、メリット・デメリットをまとめました。

フクロモモンガを飼う前に必要な知識

フクロモモンガの特徴

フクロモモンガは、可愛らしい外見とユニークな特徴で人気を集めています。体長が10~15cmと小型です。

彼らは小型の哺乳類であり、しっぽを使って木々の間を自由に移動します。

夜行性であり、活発な性格を持っているため、夜中に活動し、素早い動きや飛び跳ねる姿が特徴です。

また、フクロモモンガはカンガルーやコアラの様に柔らかい袋状の皮膚(モモンガ袋)を持ち、その中に食べ物や物を運ぶことができます。彼らは果物や昆虫などの食べ物を好み、バランスの良い食事が重要です。

フクロモモンガは非常に警戒心が強く臆病な性格ですので、飼い主との絆を築くために、手から餌を与えることや、定期的な遊びやトレーニング、スキンシップが必要です。

フクロモモンガは可愛らしい姿と活発な性格で飼い主を楽しませてくれますが、注意深いケアと適切な環境が必要です。縄張り意識も強いので忍耐強く接しましょう。

ブリーダーや個人でフクロモモンガをお迎えすると、赤ちゃんの状態でお世話をしなければなりません。3時間置きの授乳と飼育温度管理が重要です。大変ですが、その分人馴れが早くなります。

飼育環境や注意点

フクロモモンガの飼育環境や注意点にはいくつかの要素があります。

夏冬関係なく室温24~27℃、湿度50%前後に保つことが理想的な環境です。

ケージの選び方やケージ内のレイアウトやが重要です。彼らはオーストラリア、インドネシア、パプアニューギニアなどの温帯から熱帯地域に生息していて、木登りが得意なため、広めで縦長のケージが適しています。「横40㎝×奥行き33㎝×高さ71㎝」のケージがあれば十分大きいです。また、枝やロープなどの登れるアイテムを配置し、適切な運動スペースを確保しましょう。飼育場所は直射日光やエアコンなどの風を避け、安定した温度と湿度を保つことが必要です。

食事面では、フクロモモンガは果物や昆虫を主な食べ物としています。新鮮な果物や健康的な昆虫を与え、栄養バランスを考えた食事を提供しましょう。また、水も定期的に交換し、常に新鮮な水を提供することが重要です。

彼らは社交的な性格を持っており、飼い主との触れ合いを楽しみます。遊び道具やおもちゃを用意し、定期的な遊びやトレーニングを行うことでストレスを軽減しましょう。しかし、彼らは噛むことがありますので、注意が必要です。

最後に、定期的な健康チェックや病気予防で健康維持が重要です。動物病院での健康診断やワクチン接種を忘れずに行いましょう。

フクロモモンガを飼育する上での問題

①臭い

フクロモモンガを飼育する上での問題の一つに、臭いがあります。彼らは尿や糞をするため、飼育スペースに臭いが発生し、室内に充満することがあります。食べかすも臭いの原因になります。

これを解決するためには、定期的なケージの掃除が重要です。フクロモモンガは縄張りの主張や仲間とのコミュニケーションを取るために分泌物や排泄物を利用するので、完全に匂いを消すことはできません。しかし、尿や糞をこまめに取り除き、消臭効果のある素材を使用することで臭いの軽減ができます。

また、エアフィルターや換気扇を使って空気の循環を促すことも有効です。フクロモモンガ用の消臭剤もあります。金網のケージだと匂いがそのまま広がってしまいますが、アクリルのケージを使うだけでも臭いのストレスは軽減します。

さらに、フクロモモンガ自体の清潔さも重要です。定期的なグルーミングや食事の管理によって、体臭を軽減することができます。

飼育スペースの清潔さとフクロモモンガ自体のケアに注意することで、臭いの問題を解決することができます。

②鳴き声

フクロモモンガを飼育する上での問題の一つに、鳴き声で悩むケースがあります。

彼らは夜行性で、日中は自分の寝床でじっとしているか寝ている事が多く、夜中21~27時に活動するため、静かな環境を望む人にとっては鳴き声が気になるかもしれません。フクロモモンガの鳴き声は、さえずりやささやきのような可愛らしい音ですが、特に寝る時間や静かな場所では鳴き声がとまらなくて耳障りに感じることもありますし、近所迷惑になる事も。

しかし、フクロモモンガがワンワンと鳴く事は寂しさを感じている事がほとんどです。この問題を解決するためには、飼育スペースを適切に配置することが重要です。フクロモモンガのケージを寝室から離し、静かな場所に置くことで鳴き声の影響を軽減できます。おもちゃを設置したり、多頭飼いをすることでも軽減できます。あまりにもうるさければ防音をするという手もあります。

多頭飼いをする場合は、ナワバリ意識が強いのでオス同士は喧嘩しがちです。オス×メス、メス×メスがおススメです。

また、ケージの中に安心感を与えるアイテムや布を配置することで、彼らの安定感を促し、鳴き声を抑えることも可能です。

さらに、規則正しい生活リズムを作り、昼夜の区別を明確にすることも効果的です。これらの対策を行うことで、フクロモモンガの鳴き声の問題を解決し、快適な飼育環境を構築することができます。

③爪切り

フクロモモンガを飼育する上での問題の一つに、爪切りがあります。

彼らは木登りが得意なため、鋭い爪を持っています。長い爪はケージや家具に傷をつけるだけでなく、飼い主や他のペットの皮膚にもケガをさせる可能性があります。爪切りを行うことで、これらの問題を解決できます。

爪切りの方法は専用の爪切りを使い、慎重に行うことが重要です。爪の先端を切りすぎないように注意しましょう。

また、初めての場合や不安定な場合は、獣医や専門家の指導を受けることをおすすめします。爪切りは定期的に行う必要がありますが、過度な頻度で行うと爪が短くなりすぎてしまうため注意が必要です。

フクロモモンガの爪切りは飼育の一環として行うことで、安全で健康的な環境を提供することができます。

④懐かない子がいる

フクロモモンガを飼育する上での問題の一つに、懐かない子がいることがあります。フクロモモンガの性格は個体によって異なり、中には人懐っこい子と臆病で警戒心が強く懐かない子が存在します。

人馴れしていない子に噛まれる事もありますが、大抵が怖がっているからです。

懐かない子に対処するためには、時間と忍耐が必要です。飼い主の匂いをフクロモモンガに覚えてもらえるとなついてくれます。名前を呼びながらおやつをあげるのも効果的です。

まずは環境への適応を促すため、飼育スペースを静かで安定した場所に配置し、日常生活のリズムを作りましょう。

また、子供の頃からの社会化や手なじみを図るため、穏やかな態度で接し、徐々に触れ合いを増やしていきます。食事や遊びを通じて信頼関係を築くことも有効です。懐かない子にとってストレスを与えることは避け、安心感を与える環境を提供しましょう。

⑤長期旅行に行きにくい

フクロモモンガは繊細な生き物であり、安定した環境が必要です。長期の不在中に温度や湿度、食事の管理が難しく、ストレスを感じるので留守番させるのは難しいです。

ケージの清掃や社会的な刺激も欠かせませんが、これらの世話が行き届かないと健康に悪影響を及ぼすことがあります。

フクロモモンガは孤独を嫌い、飼い主との絆を大切にします。長期不在により、この絆が希薄化し、フクロモモンガのストレスを増大させてしまうでしょう。

ペットホテルや、公共の交通機関を使ってもフクロモモンガにとっては相当なストレスとなってしまうので難しいところです。

⑥診察してくれる病院が少ない

フクロモモンガはエキゾチックなペットである事と、まだ飼育されている数が少ないので一般的な獣医病院では適切なケアを受けられないことがあります。特に緊急の場合、適切な治療を受けられないと命にかかわることも考えられます。

大切な家族であるペットが病気になったら心配ですし、爪切りがうまくできずに病院に頼りたい事もあるでしょう。

この問題を解決するために、フクロモモンガを飼う前に専門的な獣医病院の情報を調べ、アクセス可能な場所に住んでいるか確認することが重要です。

定期的な健康チェックを怠らず、病気や怪我を未然に防ぐための予防策を講じることも大切です。フクロモモンガの健康を守るために、適切な病院を見つけ、常に注意深くケアすることが必要です。

フクロモモンガを飼うメリット

①食費が安い

フクロモモンガを飼うメリットの一つは、食費が安いことです。彼らは小型の哺乳類であり、食べ物の量も比較的少なく済みます。

主な食事は果物や昆虫などで、これらは一般的に手頃な価格で入手できます。

また、フクロモモンガは小さな体サイズのため、少量の食材でも満足感を得ることができます。

そのため、食費の負担が軽減されると言えます。

②賃貸アパートで飼育可能

フクロモモンガを飼うメリットの一つは、賃貸アパートでの飼育が可能であることです。彼らは小型の動物であり、鳴き声や臭いも比較的抑えられます。

また、フクロモモンガのケージはコンパクトであり、スペースをあまり取りません。

これにより、限られたスペースのある賃貸アパートでも飼育しやすいです。

さらに、彼らは夜行性で活動するため、飼い主の生活リズムにもあまり影響を与えません。賃貸アパートでの飼育においても、フクロモモンガと一緒に快適に暮らすことができます。

③飼育が楽しい

フクロモモンガを飼うメリットの一つは、飼育が楽しいことです。

彼らは可愛らしい姿やユニークなしぐさで飼い主を楽しませてくれます。木の枝を飛び跳ねたり、しっぽで遊んだりする様子はとても愛らしく、癒しの時間を提供してくれます。

また、フクロモモンガは社交的な性格を持ち、飼い主との絆を深めることができます。一緒に遊ぶ時間や触れ合いは、お互いに楽しみながら信頼関係を築くことができます。

フクロモモンガとの飼育は、楽しくて充実した経験を提供してくれます。

④外の散歩がいらない

フクロモモンガを飼うメリットの一つは、外の散歩がいらないことです。

彼らは屋内での飼育に適しており、外に連れて行く必要はありません。これにより、散歩の手間や時間を省くことができます。

また、フクロモモンガは小型で活発な動物ですが、飼育スペースを適切に設定すれば、十分な運動や活動をすることができます。飼い主が安全な環境を提供し、おもちゃや遊び道具を用意すれば、彼らは自分自身で楽しく遊び回ることができます。

外の散歩がいらないことは、忙しい生活を送る人や屋内での飼育を希望する人にとって、フクロモモンガを飼うメリットの一つです。

フクロモモンガを飼って後悔しない為に情報収集をしよう

フクロモモンガを飼って後悔しないためには、情報収集が重要です。

飼育には注意点や責任が伴いますが、問題の改善もできるので事前にしっかりと知識を得ることが必要です。動物を飼うという事は命を預かっているという事です。フクロモモンガの特徴や性格、飼育環境、食事、健康管理などについて学びましょう。信頼性の高い情報源からの情報収集や、経験豊かな飼い主のアドバイスを参考にすることが大切です。

また、実際にフクロモモンガと触れ合ってみる機会を作ることもおすすめです。動物シェルターやペットショップで実際に見て、飼育に向いているか自分自身で確認しましょう。

情報収集をすることで、フクロモモンガの飼育に関する知識や準備が整い、後悔することなく幸せで楽しい飼育生活を送ることができます。

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